キー・コンピテンシーを意識した授業づくり : 「かさこじぞう」の実践を通して

2016 
本研究の目的は,社会に対応していける子どもの育成を目指して,国語科の授業をコンテンツベースからコンピテンシーベースへと変化させ,その成果を明らかにすることである。そのために,「かさこじぞう」の実践を通して,子どもたちが国語科の学習の何に価値を見出しているかについての変化を分析した。またコンピテンシーベースへの授業改善として,「『よりよく読む』とはどう読むことかを明確にすること」と,「個々の子どもだけでは到達することのできない『読みの解釈』に出会わせること」を取り入れた。 学習前の子どもたちは,知識・技能の獲得に重きを置いて学習していたが,授業を進めるにつれて少しずつ「よりよく読もうとすることの大切さ」に気づき,資質・能力を育成したり発揮したりする姿を見ることができた。今後は,子どもの発達段階を踏まえ,系統性をもって実践を行うことで,資質・能力を育成する授業の追究を行っていく。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []