Hereditary hemochromatosis in a male patient with TFR2 (1861_1872del12) gene mutation: the second biopsy 19 years after diagnosis
2011
症例は68歳男性.病歴,血液検査,画像検査,肝組織像,遺伝子解析などから,TFR2ヘモクロマトーシス(1861_1872del 12)と診断した.診断時,すでに肝硬変であったが,瀉血による治療を継続し,診断後20年経過しているが,糖尿病や心不全の発症なく,良好な経過をえている.19年目に施行した肝生検でも,初回肝生検に比べ,肝内の鉄沈着は消失し,明らかに線維は細くなり,膠原線維のみならず,弾力線維,好銀線維の改善が確認された.ヘモクロマトーシスにおいては,診断と瀉血治療の継続が重要であると考えられた.
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