Clinical study of the hospital mortality and morbidity after thoracic surgery
2001
1987年から1999年までの肺縦隔手術例1, 005例を対象に術後合併症とその背景因子を検討した.術後合併症は106例 (10.5%) にみられ, その内訳は喀痰喀出不能33例, 肺瘻14例, 心房細動13例, 後出血11例, 術後膿胸6例, 気管支血管瘻1例, 冠動脈攣縮による急性心筋梗塞1例, 術後肺炎ARDS1例, 他35例であった.このうち心筋梗塞や気管支血管瘻など5例が手術死亡となった.1ヵ月以降の在院死亡の3例は気管支瘻後膿胸2例と肺癌の進行による癌死であった.これら手術死亡と在院死亡を合わせた術後死亡 (8例) はすべて肺癌症例で全手術例の0.8%, 肺癌手術例の1.6%であった.術式別では葉切除術の0.8%に対し肺全摘術11.1%と肺全摘術での術後死亡が高率であった.しかし, 1994年以降は高齢者の肺全摘の際に有茎心膜脂肪織の被覆を行い気管支瘻の例はなくなった.また, 最近の異型狭心症の例には周術期のリスクを評価する目的で術前に冠動脈攣縮誘発試験を導入した.
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