Cytology in 6 cases of clear cell adenocarcinoma of the uterine cervix and vagina.

2001 
目的:子宮頸部および膣に原発する明細胞腺癌の細胞形態の特徴と類似病変との鑑別点を中心に検討した.方法:1996~2000年の5年間に, 慈恵医大柏病院産婦人科で摘出された子宮頸部原発5例, 腟原発1例の明細胞腺癌を対象とし, 術前の擦過細胞診標本を細胞学的に検討した.成績:明細胞腺癌の細胞学的特徴は,(1) 裸核状腫瘍細胞の出現.(2) hobnail細胞の出現.(3) 核形は円形~卵円形で核縁の肥厚は認めない.(4) クロマチンパターンは細顆粒状で密に均等分布.(5) 核小体は大型明瞭, 形状は円形で単一が主体.(6) 細胞質は豊富で顆粒状~淡明.(7) 硝子様物質の出現.(8) 少数例だがbizarreな多核巨細胞が混在するものや逆に多形性の乏しい例が存在するであった. 組織学的に腫瘍表層部で3例は乳頭状, 3例は充実性増殖を示し, 胞体は淡明から好酸性で顆粒状, 細胞異型の乏しいものから多形性の著しいものまで明細胞腺癌のバリエーションは多彩であった.結論:上記の細胞学的所見を認識することにより, 細胞診による明細胞腺癌の診断は可能であると考えられる.
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