トラストDE : 小説・ヨーロッパ撲滅史

1993 
モナコ王子の子としてこの世に生を受けたエンス・ボートは、ヨーロッパを愛し、同時にヨーロッパを憎んだ。愛憎の果てにエンス・ボートが計画したのは、最愛のヨーロッパを自らの手で完全に滅ぼすことだった。「トラストDE」(ヨーロッパ撲滅トラスト)の代表取締役に収まったエンスは、目的に向かって着々と手を打って行く…。ベルリンが潰滅し、モスクワが崩壊し、ロンドンが全滅し、パリが滅び去った。本書は、ソ連文学の巨匠エレンブルグが、架空の「ヨーロッパ滅亡史」の体裁を借りながら、「文明」の源ヨーロッパに突きつけた“言語の時限爆弾”である。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []