腹腔鏡下S 状結腸切除術後乳糜腹水の1 例
2021
症例は70 歳台,女性。S 状結腸癌に対し,腹腔鏡下S 状結腸切除術D3 郭清を行った。術後3 日目に経口摂取の開始とともにドレーン排液の白濁を認め,排液のトリグリセリド(TG)が高値であり乳糜腹水と診断した。脂肪制限食へと変更し,乳糜腹水は速やかに改善した。大腸癌術後の乳糜腹水は比較的まれであるが,軽症の場合には脂肪制限食のみで軽快することが多い。細かなリンパ管損傷の予防のために,術中の注意深い観察と慎重な鉗子およびデバイスの操作に努めることが必要である。
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