Cytological characteristics of solitary atypical adenomatous hyperplasia of lung.

1998 
肺孤立性異型腺腫様過形成 (AAH) 4例の捺印細胞像を, 5例の高分化肺腺癌細胞像と比較検討した. AAHの細胞像は, 1) 集塊で認めても細胞数は少なく, 平面的配列で重積性は認めない. 2) 細胞の大小不同はみられるものの細胞質は豊富でN/C比は低く泡沫状で, 線毛は認めない. 3) 核は円形から類円形で核縁の不整は認めず, 細胞質の中央に位置するものが多い. 核小体は小さいながらも認める. 4) 核の切れ込みはほとんどないが, 核内封入体を認める症例が多く, クロマチンは微細顆粒状, ときに2核や多核の細胞の出現を認めた. 一方高分化腺癌では重積性, 乳頭状の配列を示し, 核は偏在性が強く円形から類円形で, 切れ込み, コーヒー豆様の変化を認めた. AAHと高分化腺癌を比べると細胞学的にある程度の差を見い出せたが, 現状ではAAHの確定診断には画像情報などの臨床情報が必要と思われる.
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