Studies on the Blood-Group Substances in Secretions of Domestic Animals
1960
山羊の唾液および乳汁中における山羊血液型抗原物質,すなわちG1,G2抗原の存在の有無,ならびにその分泌状況を明らかにするため,ボールグラス法による凝集阻止反応を用いて実験を行ない次の成績を得た.1. 山羊には,唾液および乳汁中にG1およびG2抗原物質を分泌している分泌型の個体と,分泌していない非分泌型の個体とがある.2. 唾液におけるこれらの型の出現頻度は,血球中にG1抗原を有する個体75例では,分泌型48例(64.0%),非分泌型27例(36.0%)であり,血球中にG2抗原を有する個体12例では分泌型1例(8.3%),非分泌型11例(91.7%)であつた.乳汁における出現頻度は,血球中にG1抗原を有する個体25例では,分泌型18例(72.0%),非分泌型7例(28.0%)であり,血球中にG2抗原を有する個体1例は分泌型であつた.3. 唾液および乳汁について調査した25例では,G1あるいはG2抗原を,唾液および乳汁のいずれにも分泌しているもの7例(28.0%),唾液中にのみ分泌しているもの3例(12.0%),乳汁中にのみ分泌しているもの11例(44.0%),唾液および乳汁のいずれにも分泌していないもの4例(16.0%)であつた.
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