A CASE OF GASTRIC CANCER CAUSED BY CONTINUOUS STIMULATION OF BILE JUICE

2006 
症例は70歳,男性で28歳時総胆管結石症にて胆嚢摘出術および総胆管十二指腸吻合術, 30歳時に肝膿瘍ドレナージ術(術式は詳細不明)の既往をもつ.平成13年5月心窩部痛にて近医を受診し胃癌と診断, 7月下旬当科紹介入院となった. GTFで胃体上部前壁の3型高分化型腺癌と胆管十二指腸吻合を認め,胃透視で原発巣に加え拡張不良な胃壁近傍に左肝内胆管が描出された.この所見から前回肝膿瘍ドレナージ術は,膿瘍腔切除および左肝内胆管と胃のバイパス術と考えられた.開腹所見で体上部進行胃癌および総胆管十二指腸吻合部,左肝内胆管と胃前壁との端側吻合部を確認した.術中造影で左右肝内胆管と総胆管の開存を確認した上で,左肝内胆管胃吻合を切除し胃全摘術を施行した.病理組織診断では3型進行胃癌のほぼ中央に胆管胃吻合部を認め,吻合部から同心円状に癌が進展していた.胃粘膜への持続的な胆汁刺激により胃癌が発生した稀な1例と考えられた.
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