Second-Line ChemotherapyとしてのWeekly Paclitaxel療法が奏効したS-1抵抗性術後再発胃癌の1例

2007 
S-1抵抗性術後再発胃癌に対してweekly paclitaxel(PTX)療法が奏効した1例を経験した。症例は63歳,男性。2005年2月下部進行胃癌にて幽門側胃切除術を施行し,S-1による術後化学療法を継続していた。2006年4月腹部膨満感が出現,精査にて腹部大動脈周囲リンパ節転移および腹膜播種による消化管通過障害と診断した。化学療法をweekly PTX 療法(60mg/m2/day, 3週投与1週休薬を1コース)に変更し,計3コース施行した。2コース目途中から自覚症状が改善し,腹部X 線で鏡面像の消失を認めた。3コース目終了時の腹部CT でリンパ節転移巣の著明な縮小と腹水の消失を認め,腫瘍マーカーは正常化した。有害事象はgrade 1の末梢神経障害およびgrade 2の白血球減少であった。現在まで転移・再発の徴候を認めない。本治療はS-1抵抗性術後再発胃癌に対するsecond-line chemotherapyとして,極めて有効かつ安全な方法であると考えられた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []