A Case of Splenic Metastasis after Esophagectomy for Esophageal Cancer

2003 
食道癌術後の脾臓転移は極めてまれである. 今回我々は, 食道癌術後の脾臓転移に対して脾摘出を施行しえた1症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する.症例は54歳の男性. 胸部食道癌の診断にて, 術前に化学療法を施行し, 平成10年9月28日根治手術を施行した. 病理組織診断は, 類基底細胞癌と低分化型扁平上皮癌, pT1b, pN1 (+), lyo, v1, infαであった. 平成11年5月13日右鎖骨上窩リンパ節再発を認め, 放射線化学療法を施行しCRとなった. さらに5か月後脾臓転移を認め, 同年12月14日脾臓摘出術を行った. 病理組織学的に食道癌の脾臓転移と診断された. 脾臓摘出術後, 3年経過し再発なく生存中である. 食道癌術後の脾臓転移はまれであるが, 他に転移を認めなければ長期生存が得られる可能性があるため, 積極的に手術を行うべきであると考える.
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