Study of Heat Transfer in Relation to ATF Flow in a Wet Clutch

2009 
オートマチック車に用いられる自動変速機の一部である湿式多板クラッチにはペーパー湿式摩擦材が用いられており,摩擦材の性能はクラッチに大きく影響を及ぼすことが知られている.クラッチ係合時において接触面では摩擦熱が発生し摩擦材性能の劣化を引き起こすため,係合面での温度を制御することが求められる.本論文ではクラッチ係合時の係合面ATF流動効果に着目し,伝熱に関する数値解析を行った.その結果,係合時にはATFの流動による熱移動に比べ伝導による熱移動が支配的であることが示され,ATFによる熱抵抗を考慮することが係合面温度を正確に予測する際には重要であることが示された.
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