A Case of Biliary Cystadenocarcinoma Which Showed an Interesting Change of Shape in the Radiographic Appearance.

2000 
症例は55歳の女性.1997年8月に検診の腹部超音波検査で肝内側区に8cm大の単房性嚢胞を発見された. 腹部CT検査では, 嚢胞内壁は平滑で, 内腔は均一な低吸収性単房性嚢胞であった.1998年10月27日, 背部痛を主訴に当科を受診した. 腹部超音波検査で, 嚢胞の内部に2.5cm大の小嚢胞を認めた. 腹部CT検査では, 嚢胞壁に内腔へ突出する乳頭状隆起もみられた. 動脈造影下CT検査では, 嚢胞壁, 嚢胞内腔の不整隆起, および小嚢胞壁が造影された. 以上より, 肝嚢胞腺癌の疑いで肝内側区域部分切除術を行った. 切除標本では嚢胞壁内に小嚢胞以外にも微小嚢胞を認めた. 病理組織学的検査では, 嚢胞壁全体と小嚢胞壁は癌組織であるが, 微小嚢胞の内壁は腺腫と診断された. 本症例では, 肝嚢胞腺腫から肝嚢胞腺癌が発生したものと思われた. さらに, 経過観察中に認められた嚢胞の形態変化は, 癌細胞の増殖によってもたらされたものと考えられた.
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