Source Location of Impact Source of Weight Dropping on a Model Tunnel using Cable Sensor

1998 
岩盤斜面での破壊音や落石の衝突振動を広い範囲にわたって監視できる, すなわち測定範囲を点から線, 面へ拡張できる可能性を持つセンサに振動検出用ケーブルセンサがある. この研究では, トンネル巻き出しや覆道に近似した形の模擬トンネルにケーブルセンサを格子状に敷設した場合の, 感度特性, ノイズ, 減衰特性, 波形の特性等がどのようであるかを調べた. また, 震源位置の標定が可能であるかを調べた. その結果つぎの事項が明らかになった. ケーブルセンサが感知できる鋼球の落下源までの距離は模擬トンネルを用いた本実験の場合, 14m以上という結果を得た. 格子状に敷設する場合の間隔を少なくとも10m程度まで広げ得る可能性があり, 少ないセンサ本数で広い範囲をカバーできる可能性がある. ケーブルセンサが持つノイズレベルについては, ホワイトノイズを分析したところ数mV以内であった. SN比で示すと58db前後であり, 市販のセンサ類と同程度であることが確認された. また, 落下物が模擬トンネルに衝突したときの震源の位置は19本のケーブルセンサの波形の立ち上がり, 立ち上がり直後の振幅の大きさから判定できた. さらに, 波形振幅から換算された加速度推定値を用いたトポグラフィはケーブルセンサを敷設した構造物が円筒状の場合も描くことが出来, その盛り上がった部分はほぼ震源位置に対応することが確認された. 模擬トンネルを加振しながらの鋼球落下試験では計測器のトリガレベルを上げることで, 車両振動等が存在していても確実に衝突信号を捕らえ得ることが判明した.
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