Could atrial natriuretic peptide serve as an indicator of fluid retention in patients on maintenance hemodialysis

1991 
血中ANP濃度は急性の体液量の増減によって変化し, 透析患者においても体液貯留の指標となることが示唆されている. そこで, 今回我々は, 心不全, 呼吸不全のない透析患者37名について血中ANP濃度と安静呼気時下大静脈径 (IVC-E) および循環血液量 (CBV) を測定し, その相互関係を検討した.透析後のANP濃度は, 透析前に比べて有意に減少したが (147.7±9.0→126.9±12.0pg/ml, p<0.05), 透析後でも正常域 (~124.6pg/ml) には復さなかった. ANP濃度とbody weight-dry weightとの間には弱い正の相関 (y=10.78x+126.4, r=0.242, p<0.05, n=96) を認めた. またANPの減少率とIVC-Eの減少率との間には有意な正相関 (y=0.587x+7.538, r=0,477, p<0.05, n=16) を認めた. また1回の透析によるCBVの減少はIVC-Eの減少と平行して変化した.透析前のANP濃度が正常域を示す群では, 中等度増加および高値群に比べて同程度の体重変化にもかかわらずANPの変化が小さかった. 3群間で透析前の心胸比, 平均血圧に有意な差は認めなかった.以上の結果から血中ANP濃度は循環血液量を反映して比較的鋭敏に変化すると考えられ, 下大静脈径と共に透析患者の体液量の推定に一部有用であろう.
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