Crystal Structure of Tetranitromethane. I

1943 
四ニトロメタンの結晶構造乃至分子構造に關しては既にMark等のX-線粉末法に基く研究がある.併しながらその結論はその後に行はれた透電恒數或は電子線廻折の研究結果と一致しない.著者等は常温に於いては液態なる四ニトロメタンを適當なる方法を用ひて單結晶化せしめ, Laue-寫眞並びに振動廻轉結晶寫眞を撮影し之に基いてその結晶構造を解析した.その結果この結晶は單位格子に2個の分子を含む體心立方格子に屬し,單位格子の大さはα=7.08Aであつて, Mark等の解析の誤れる事が明にされた.次にLaue-對稱並びに振動寫眞に於ける反射網面の指數を考慮して一應可能なりと考へられる對應空間群即ちTd3, 05, 0n9に從ひ從來の分子模型を檢討した.尚原子配列に關する詳細は第2報に讓る事とする.
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