発作時123I-IMP SPECTにて前頭葉内側部に高集積像を示した前頭葉てんかん

1993 
臨床発作・脳波相関から前頭葉起原の部分てんかんとみなされた2症例について発作時SPECTを行い, 前頭葉内側矢状面に高集積像が観察された。症例1は, 発語停止, 強直姿勢, 複i雑な身振り自動症と, 発作間けつ時の両側・同期ほぼ対称性の2~3Hz棘・徐波複合, ならびに発作時には背景脳波活動の平坦化が記録された。発作時SPECTは補足運動野を含む領域に高集積像を示し, 補足運動野を含む部位にてんかん原性帯域が推定された。症例2は, 頭の緩やかな前屈, 四肢・躯幹の自動症, 顔面の紅潮, 呼吸速迫, 尿失禁と, 発作間けつ時に前頭極に限局するほぼ両側・同期性の発作発射ならびに発作時には徐波律動波が観察された。発作時SPECTは帯状回前方帯域に高集積像を示した。以上の所見から, てんかん原性帯域は帯状回前方部を含む帯域にあると推定された。また2症例ともに, 前頭葉に起因すると見なされる持続性精神症状を認めた。
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