A CASE REPORT OF INTRACTABLE ENTEROCUTANEOUS FISTULA AFTER ILEOCECOTOMY TREATED WITH ENDOSCOPIC INJECTION OF HISTOACRYL

2010 
症例は65歳,男性.上行結腸癌に対し平成18年8月回盲部切除を施行.術後4日目に注腸造影にて縫合不全を確認し,吻合部切除・再吻合術を施行した.初回手術後16日目にCTで腹腔内膿瘍を認めたため,洗浄・ドレナージ術を施行した.再々手術後5日目にドレーン・創部より腸液の漏出を認め,ドレーン造影にて縫合不全を確認した.絶食・TPN・洗浄を4週間続けたが瘻孔は閉鎖せず,血液凝固第XIII因子製剤の投与並びに経ドレーン的フィブリン糊注入を計3回施行したが,瘻孔の完全閉鎖には至らなかった.次に経内視鏡的ヒストアクリル注入を施行したところ,瘻孔の閉鎖を認めた.以後の造影検査・下部消化管内視鏡でも造影剤の漏出を認めず,経口摂取が可能となった.注入後1年4カ月経過したが,瘻孔再発を認めていない.本法は低侵襲で簡便かつ確実なため難治性瘻孔に対して有用な方法と考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    9
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []