Forecast of Total Pollen Counts of Sugi (Cryptomeria japonica) from the Amount of Male Flower Development and the Revised Total Pollen Counts

2000 
我々は1996年から着花量を用いたスギ花粉の飛散総数予測を行い満足できる結果を得た.兵庫県は丹波山地と中国山地を主な花粉源としている.着花量の調査は丹波山地では11ヵ所の観測林で,中国山地では10ヵ所の観測林で行った.個々の樹の着花量は5段階に容易に分類され,枝当たりの雄花の数として表現した.豊作年の後は雄花産生量が減少し,特に標高の高いところでは著明に減少した.これは飛散期後半の飛散数減少となった.気象因子と飛散総数との分析から飛散総数は7月6日から20日までの最高気温と前年の飛散総数とが相関した.しかし,着花量による飛散総数予測が最もよい方法であった.飛散期の異常気象による飛散数の減少は六甲山地における林の開花状況の差により同定できた.飛散総数の増加は壮齢林面積の増加に伴っていた.1992年以降は1年間に増加する壮齢林面積の20%が飛散総数の増加をもたらした.飛散期の気象,高所の着花量,壮齢林の増大の要素で飛散総数の修正を行うと,飛散総数予測の精度は向上した.
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