An Observation of Cannibalism Induced from Prolapse and Incidence of It in Two Commercial Chicken Brands

1987 
1.脱肛及び悪癖被害鶏の解剖学的調査当場のウインドウレス鶏舎で飼育している産卵鶏のうち,1984年から2年間に脱肛及び悪癖により斃死又は淘汰した163羽について調査を行った。その結果,脱肛から悪癖に進行する過程は,放卵に際し反転した総排泄腔が修復しない状態の時に他の鶏からつつきを受け,総排泄腔壁に孔があき,小腸遊離部がつつき出されるためであると推察された。また,脱肛及び悪癖被害鶏163羽のうち,悪癖被害鶏は143羽で88%を占め,脱肛鶏は12%で,被害の大部分は悪癖によって生じたものであった。2.鶏の銘柄による脱肛及び悪癖発生の差市販の白色レグホーン2銘柄(以下,A銘柄,B銘柄と略す)各480羽について,ウインドウレス鶏舎において1ケージに6羽ずつ収容して,20週齢から52週齢までの産卵成績,脱肛発生率及び悪癖被害鶏の発生率を比較した。さらに,52週齢の試験終了時に皮膚の露出程度と喧噪性の調査を行った。その結果,産卵率は2銘柄に差はなかったが,卵重はA銘柄がB銘柄より有意(P<0.01)に重かった。生存率は,A銘柄がB銘柄より2.3%低かった。両銘柄の脱肛発生率は0.21%と1.04%でA銘柄が若干高かったが,有意な差ではなかった。悪癖被害鶏の発生率はA銘柄が3.54%であったのに対し,B銘柄では発生がなく有意差(P<0.01)が認められた。さらに,皮膚の露出程度と喧噪性のスコアについてみるとA銘柄はB銘柄よりもそれぞれ0.78,0.95高く,いずれも有意(P<0.01)な差が認められた。A銘柄ではB銘柄に比べ羽毛が欠落し皮膚が露出している鶏が多かった。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    3
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []