The study on the chronicity of experimental autoimmune hepatitis in neonatally thymectomized mice.

1987 
A/J系マウスに同系マウス肝抗原を免疫し作製した自己免疫性肝炎モデルにおける新生期胸腺摘出の影響を検討した.新生期胸腺摘出群(B群)は非摘出群(A群)に比して肝炎の程度が高度であった.また免疫中止後3ヵ月目には肝小葉内の変化は両群とも改善したが,門脈域の限界板の破壊を伴う単核細胞浸潤はB群にのみ高率に認め,B群がより遷延化した.抗liver-specific lipoprotein (LSP)抗体価はB群がA群に比して高値であり,また免疫中止後3ヵ月目も両群とも陽性であるが,A群は免疫中止後3日目に比して有意に低下した.一方B群は高値を持続した.また正常マウス脾細胞のadoptive transferにより抗LSP自己抗体の産生抑制を認めたが,新生期胸腺摘出マウス脾細胞のadoptive transferではその抑制効果は喪失していた.以上より自己免疫性肝炎の成立及び遷延化に胸腺機能,特にsuppressor機能の低下が関与する可能性が示唆された.
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