厚生農業協同組合連合会 (厚生連) DPC対象病院におけるアンケート調査

2009 
2008年度現在厚生連DPC対象病院は24病院であり,準備病院を含めると60病院になる。厚生連病院の約半数がDPC医療に関わろうとしている。DPC対象病院にアンケート調査を行ない,96%の回収率を得た。出来高と比較した経済効果は約5%の増収であった。経済効果5%以上と5%未満の病院間の平均値の比較では経済効果,調整係数,ジェネリック医薬品導入率に有意差をみとめた。平均在院日数は14.2日,稼働率は81.4%であった。DPC導入前後の平均在院日数の短縮は1.5日,稼働率の低下は5.1%であった。稼働率低下予防策は病診・病病連携,地域連携が多かった。医療機関別係数は機能評価係数に相関していた。クリティカルパス適応率,ジェネリック医薬品導入率はそれぞれ29%,5.9%と低く,医療の質やコストの適正化のためには改善の余地があると思われた。調整係数廃止対策は機能評価係数の取得や予想される新機能係数施設基準の充実が多かった。DPC対象病院では医療の質,コストの適正化,稼働率に配慮しながら急性期病院としての機能を充実させていく必要があると考えられた。
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