A case in which multiple primary cancers at different periods on lower gingiva and tongue appeared, 2 years after diagnosis of multiple oral leukoplakias.

1992 
今回, 我々は白板症の経過観察中に2度も悪性転換を生じた1症例について報告する。1986年2月20日に, 右舌縁部, 右上下顎歯肉部, 口蓋部に多発性に発生した白板症を認めた。一週間後, 右上顎歯肉部と口蓋部の可逆性白板症は治癒したが, 新たに左舌縁部白板症が出現してきた。4月3日に, その病理所見は異形成を示していたため, それまで治癒しなかった白板症に対して安全域を含めた切除を行った。だが, その一ヶ月後に白板症が再発したが, すぐにUFTを投与した結果, 病変部は軽快した。右下顎舌側歯肉に新たに白板症が出現してきたが, 全身の健康状態から, 10月14日までで当科での加療を一時中断した。1988年11月17日の再来院時には右下顎舌側歯肉部に扁平上皮癌 (T1N0M0) が出現した。サンフラールSの術前投与を行った後, 12月14日に部分切除術を施行した。術後再発もなく, 経過は良好であったが, 1991年6月13日右舌縁部白板症の後方部に扁平上皮癌が出現した。neo-adjuvantな化学療法と根治療法としての137Cs針による組織内照射により, 腫瘍の消失を認めた。現在, 悪性腫瘍の再発あるいは他部位での発生を警戒しながら, 経過観察中である。
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