A resected case of primary hepatic Hodgkin's lymphoma

2011 
症例は57歳の女性.平成19年X月Computed Tomography(CT)にて肝腫瘤を指摘された.形態的に明らかな腫瘍と断定できず,経過観察となった.平成20年Y月のCTで腫瘤辺縁の造影効果が目立ってきたため,エコーガイド下に肝生検を施行した.鑑別診断としては,寄生虫などの感染症,悪性リンパ腫が挙げられたが,画像検査および肝生検では確定診断に至らず,悪性の腫瘍は否定できなかったため肝部分切除術を行うこととした.切除した腫瘍組織の染色体検査で,免疫グロブリン重鎖の遺伝子再構成バンドが検出され,CD30陽性であるHodgkin細胞を認めたために,肝原発Hodgkinリンパ腫と診断した.以後2年8カ月無再発生存中である.肝原発の悪性リンパ腫は稀であり,特に肝原発Hodgkinリンパ腫の報告は非常に稀であるため,文献的考察を加えて報告する.
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