小児気管支喘息患者におけるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル配合剤の加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)とサルメテロール及びフルチカゾンプロピオン酸エステルの併用療法との臨床的比較

2008 
小児気管支喘息におけるサルメテロール(以下 SLM)⁄フルチカゾンプロピオン酸エステル(以下 FP)配合剤(以下 SFC)の有効性,安全性及び利便性について検討した.対象は,5~14歳の小児気管支喘息患者とした.有効性解析対象は48例で男児32例,女児16例,平均年齢8.4歳,喘息の重症度は軽症持続型11例,中等症持続型37例であった.方法は,SFC 25⁄50μg(pMDI による1回1吸入,bid)と SLM 25μg 及び FP 50μg(DPI による各1回1吸入,bid)の併用との2期交叉比較試験とした.その結果,朝の PEF を指標に SFC(pMDI 製剤)と SLM 及び FP(DPI 製剤)の併用の同等性が示され,朝の PEF のベースラインからの平均変化量についても,両群ともに有意に増加した.また,SFC の利便性に関する評価は,SLM 及び FP の併用よりも優れていたことから,医療現場においても SFC のアドヒアランスは高くなるものと期待された.
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