Preparation of Tintable Polysiloxane Hard Coating Material

2010 
透明プラスチック材料をメガネレンズ用途に展開するためには大きく二つの技術課題がある.ひとつは使用中に傷がつかないようにするために表面硬度を高くすること.もうひとつは,眼の保護および意匠性を高めるために,分散染料による染色を可能とすること.しかし,従来のポリシロキサン系ハードコート材料は高度に架橋した構造であり,かつ染着座席を有していないためにまったく染色性がなかった.筆者らは,かかる課題を解決する材料として,二官能性エポキシシラン加水分解物とアルミニウムキレート化合物からなる染色可能な海成分と粒子径が可視光波長より短いナノレベルに制御されたシリカ微粒子を島成分とする不均一系組成物からなる染色可能なポリシロキサン系ハードコート(HC と略記)材料を創製した.ここで用いるシリカは,粒子径がナノレベルと小さく,したがって光散乱によるヘーズ発生を抑制することが可能となる.さらには,あらかじめシラノール基を脱水縮合反応させた微粒子をシリカ成分として用いることで,塗膜化工程での反応収縮を極小化できる.その結果,透明でクラック発生のないメガネレンズなどの光学用途にも適用可能な可染性 HC 膜が得られることを明らかにした.
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