抗 NMDA 受容体脳炎における最近の進歩
2011
抗NMDA 受容体脳炎は,NMDA 受容体のNR1 サブユニットの細胞外成分に対する抗体を有する自己免疫性脳炎である.この数年で,臨床像の多様性,年齢,性,人種による腫瘍合併率の違い,過去に知られていた類縁疾患との関係,細胞レベルでの抗体の作用機序などが明らかにされてきており,現在では,本疾患は「自己免疫性シナプス脳症」の1つとしてとらえられている.今回,400 例の臨床データに基づいた新しい治療アルゴリズムが,Dalmau らのグループから提唱された.
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