Bi-level positive airway pressure使用中の筋萎縮性側索硬化症患者における経皮経食道胃管挿入術の経験

2007 
筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は運動神経系が変性を起こし, 四肢の筋萎縮・筋力低下, 球麻痺, 呼吸筋麻痺が出現する疾患である. 嚥下障害に対する栄養管理のための胃瘻は最近, 経皮内視鏡的に行われることが多くなった. 一方, 呼吸不全のある患者では内視鏡下の胃瘻造設は難しいため, われわれは経皮経食道胃管挿入術 (PTEG) を試みてきた.今回, Bi-level positive airway pressure (BiPAP) 施行中の患者に対するPTEGを経験した. 患者は71歳, 女性. すでに歩行困難, 嚥下障害, 呼吸困難が出現しており, BiPAPが導入されていた. 陽圧換気を維持しながら内視鏡を施行するのは不可能でありPTEGを施行した. 経鼻カテーテルを挿入する際を除き, ほとんどBiPAPを装着したままで施行することが可能であった. PTEGは呼吸に対する影響が少なく, ALSによい適応であると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    5
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []