A case of acute hepatitis associated with severe hemolytic anemia.
1987
症例は21歳女性.皮疹が1ヵ月持続後,全身倦怠感・食欲不振・嘔気・黄疸のため,某医に入院した.トランスアミナーゼのピークから2週間後,発熱・赤色尿が出現し,ヘモグロビン2.0g/dlと著明な貧血を認めたため当科へ転じた.IgM-HA抗体陰性,HBs抗原・IgM-HBc抗体陰性,および他のウイルスマーカーはいずれも陰性であった.また,網状赤血球の著増,LDH高値(LDH1:37.3%),ハプトグロビンの著減,骨髄での赤芽球過形成などの点から,急性肝障害に溶血性貧血を合併したものと診断した.しかし,クームステストは陰性で,脾腫は軽度であった.ステロイド療法は行なわず,保存的療法のみで,貧血・肝障害ともに順調に改善した.急性肝障害と溶血性貧血の合併例の報告はほとんどなく,両者の因果関係や溶血の機序などについて若干の文献的考察を加えて報告した.
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