左前下行枝びまん性狭窄病変に対するlong onlay patch吻合を用いた冠血行再建の7例
2008
冠動脈血行再建において,左前下行枝全長にわたるびまん性狭窄病変は,冠動脈バイパス術,冠動脈カテーテルインターベンション双方にとって治療困難であり,未だ血行再建適応外とされることも少なくない.今回われわれはこのような病変を有する7症例に対し,左内胸動脈を用いたlong onlay patch吻合を行ったので,その早期成績を検討した.4例は人工心肺心停止下,3例はoff-pumpで行った.手術死亡は1例で,急性心筋梗塞に対し緊急手術を行った症例に脳梗塞を合併した.他に周術期合併症を認めなかった.onlay patchの吻合長は2.5~6cm.術後造影を行った6例全例にgraftの開存と良好な血流を認めた.Long onlay吻合を用いることで従来の方法では多くのflowが期待できない左前下行枝のびまん性狭窄病変に対しても良好な結果が得られた.遠隔成績は不明であるが,予後改善を期待できる方法と期待できる.
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