がん化学療法におけるナーシング・プロブレム(35)埋め込みポートからの抗がん剤投与・管理に関する意見の一致しない問題

2009 
2005 年のオキサリプラチン国内承認を契機に,埋め込みポートによる投与・管理を必要とするFOLFOX 療法,FOLFIRI 療法が外来化学療法として普及してきている.それに伴い,穿刺を含めた埋め込みポートによる抗がん剤投与・管理を看護師が実施している外来化学療法室もまれではなくなった.がん化学療法看護認定看護師の中には,埋め込みポートによる抗がん剤投与・管理を自分自身で行うだけでなく,手技やトラブル対応などのマニュアル作成,看護スタッフのトレーニングを行っている人もいる.このような仕事を任されて,具体的にどうすればよいのか,どう考えていけばよいのか悩むことも多い.本稿は,日本看護協会神戸研修センターがん化学療法看護認定看護師教育課程7 期生(以下,7 期生)間で,埋め込みポートからの抗がん剤投与・管理に関する悩みや情報交換としてやりとりされた電子メールの一部をまとめ,発展させたものである.埋め込みポートからの抗がん剤投与・管理に関して,どう考えたらよいのか複数以上の意見が存在し,1 つだけが正解ではないという問題について,どのような情報交換が行われ,個々の現場でどのように考え,現在どのような投与・管理を行っているのか,穿刺針の選択,血液逆流の確認,血管外漏出について報告したい.
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