von Recklinghausen 病に合併した肋頸動脈瘤破裂の1例
1994
症例は65歳の男性で, 主訴は左側頸部と左肩部の疼痛である. CT検査で同部の出血を確認できたが, さらに血管造影を施行し肋頸動脈瘤破裂の診断を得た. 同時に出血部中枢側をバルーンカテーテルで閉塞させ出血をコントロールした後, 手術を施行した. 到達方法に苦労する部位であり, また von Recklinghausen 病の合併症のため, 血管が脆かったが, 出血部位の詳細な検討がなされていたため視野が得易く, 瘤根部にて結紮でき救命しえた. von Recklinghausen 病に合併する血管病変は多彩であり, また病変部は非常に脆く弱いため, 術前血管造影は重要と考える.
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