A case of spindle cell squamous cell carcinoma on the lateral canthus

2005 
75歳, 男性。4ヵ月前に左外眼角に圧痛を伴う結節が出現し, 徐々に増大したため近医を受診, 生検で有棘細胞癌と診断された。初診時左外眼角部に直径12mmの腫瘤を認め, 表面は凹凸不整, 辺縁は堤防状に隆起し中央には潰瘍を形成していた。腫瘍から内側1cm, 外側1.5cm離し上下眼瞼は全層, 外側は眼輪筋を含め, 眼窩隔膜, 骨膜上で切除した。病理組織学的所見では角化傾向を伴う腫瘍細胞が増殖する部分と異型を有する紡錘形細胞が増殖する部分が存在し筋層まで浸潤していた。以上より紡錘形細胞型有棘細胞癌と診断した。内側の下眼瞼の一部を皮下茎皮弁として下眼瞼縁を再建し, 頬部全体に及ぶ皮弁をデザインし皮弁外側を回転し上眼瞼の欠損と外眼角の再建を行った。下眼瞼の欠損した瞼板の再建に耳介軟骨移植を行った。術後1年で再発, 転移はない。
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