A case of Crohn's disease associated with Sjögren's syndrome, who in addition met the diagnostic criteria for systemic lupus erythematosus

1992 
シェーグレン症候群(SjS)を合併し,原因不明の胸水貯留を反復した,非定型的なクローン病の症例を経験した.症例は59歳女性,昭和45年頃より反復性の多関節炎がみられ,昭和53年には一過性の血便および原因不明の左胸水貯留を認めている.昭和62年,吐血,肛門出血のため当科入院,結腸病変は認めなかったが,口腔内・食道にびらん,潰瘍を,また肛門にも潰瘍性病変を認め,同部位生検の結果,非乾酪性類上皮性肉芽腫の所見を得たことから,非定型的クローン病と診断された.昭和63年3月,労作時息切れが出現したため,再度当科入院.入院時,多発性口腔内潰瘍,移動性の多関節炎,右胸水貯留がみられ,検査所見では血沈亢進,血清学的には高γグロブリン血症,抗核抗体強陽性,抗ds-DNA抗体弱陽性などの所見を認めた.眼科的検索,口唇小唾液腺生検,耳下腺造影の結果よりSjSの合併が確認された.サラゾスルファピリジンの投与開始後,胸水,多関節炎はすみやかに消失,口腔内病変も軽快傾向を示した.クローン病とSjSの合併は稀であり,両者の関連性および成因につき文献的考察を加え報告する.
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