≪B 型肝炎治療モニター≫ B 型肝炎ウイルスの core 関連抗原
2007
HBV core 関連抗原は,pregenomic RNA から翻訳されるすべての蛋白抗原を,共通のモノクロナール抗体により,CLEIA 法を用いて同時に測定している.治療前では HBV DNA とよく相関するが,逆転写酵素阻害薬治療下では HBV DNA より緩徐に低下し,肝細胞内の cccDNA 量の変化を反映することができる.lamivudine 長期治療による耐性株の非出現,投与中止後の肝炎の非再燃,および,投与中止または耐性株出現後の肝炎の再燃時期の予測に有用である.adefovir や entecavir などでも,lamivudine と同様の現象が再現されるかどうか,検討していく必要がある.
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