Analysis of Chemotherapy Following Palliative Malignant Bowel Obstruction Surgery

2010 
【目的】切除不能進行・再発がんによる消化管閉塞患者に対して施行した緩和的手術を術後化学療法施行の可否から検討した.【対象・方法】がん性消化管閉塞に対する症状緩和を目的とした手術を施行した35例を対象とし,術後化学療法を施行しえた26例を化学療法群(chemotherapy群;C群),施行しえなかった9例を非化学療法群(non-chemotherapy群;NC群)として,術前因子,手術因子,術後因子を2群で比較した.【結果】術前因子:術前アルブミン(Alb) 3.0g/dl以上はC群92.3%(24/26),NC群55.5% (5/9)であった(p=0.0117).術前ヘモグロビン(Hb) 10g/dl以上はC群76.9% (20/26),NC群33.3% (3/9)であった(p=0.0176).術前performance status(PS) 0~2はC群84.6% (22/26),NC群44.4% (4/9)であった(p=0.0175).手術因子:差がみられなかった.術後因子:術後生存期間中央値はC群205日,NC群42日であった(p=0.0384).【結語】切除不能進行・再発がんによる消化管閉塞について,術前Alb 3.0g/dl以上,Hb 10g/dl以上,PS 2以下の症例は,術後化学療法を施行できる可能性が高く,生存期間の延長が望めるため,緩和的手術の良い適応と思われた.
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