A CASE REPORT OF GASTRIC CARCINOMA PRODUCING INSULIN-LIKE GROWTH FACTOR II WITH RECURRENT HYPOGLYCEMIA

2004 
最近,膵外腫瘍性低血糖においてIGF-IIの関連が注目されるようになってきた.今回われわれはIGF-IIを産生し,低血糖を頻発した胃癌症例を経験したので報告する.症例は76歳男性で近医にて胃癌と診断され,精神不穏にて入院した.以前より時々意識が朦朧とすることがあり,入院時検査にて貧血と低血糖(45mg/dl)を認め,内分泌検査では血中インスリン1μU/ml, IGF-I 36ng/ml, IGF-II 297ng/ml, IGF-I /IGF-II比8.3であった.腹部CTでは多発性肝転移を認めたが,脳や副腎に異常所見はみられなかった.入院後, TPN管理を開始したが低血糖による意識障害をその後も頻発し,診断後10週で癌死した.胃生検は低分化腺癌で,組織化学的検査では腫瘍腺管のIGF-II陽性所見を認めIGF-II産生胃癌と診断した. IGF産生腫瘍は肝転移例に多く予後不良であるが,本症例はTPN管理でも低血糖発作を頻発し治療に難渋した.
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