Absorption Spectra of 1: 1 Metal Complexes of Phenolazopyrazolone Derivatives

1968 
10種類のフェノールアゾピラゾロン誘導体のカルシウム, ニッケル(II)および銅(II)の1:1型錯休の吸収スペクトルを測定した。ニッケルおよび銅錯体では,可視部でスペクトルの極大吸収位置(νmax)とズペクトルの形は配位子2価イオンのものと異なり,また両者錯体間でも少し異なった結果を示した。しかし,カルシウム錯体ではνmaxもスペクトルの形も配位子2価イオンの場合と非常によく似た結果を示した。この誘導体におけるフェノール核中の置換基のσ定数とνmaxとの関係でもまた,上に述ぺたような傾向を示した。このことは, おそらく金属イオンの被配位能力が大きくなるにしたがって,νmax, 形,およびνmaxとσ との関係は配位子1価イオンが示す性質により近づく結果によると思われる。
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