The measurements of serum trypsin concentrations in patients With various liver diseases

1979 
肝疾患における血清トリプシン値の変動をラジナイムノアッセイ法で検討した.健常者の血清トリプシン値256±57(SD)ng/mtに比較し,急性肝炎では383±150ng/mlと高値を示した.一方慢性肝炎,肝硬変症ではそれぞれ190±71ng/ml,208±49ng/mlと正常ないし低下を示す傾向があった.血清トリプシン値とGOT値の相関係数は0.29,GPT値との相関係数は0.39といずれも有意の相関は認められなかった.また慢性肝炎症例でトランスアミナーゼ値とトリプシン値の変動な調べたが一定の関係はみられなかつた.しかし急性肝炎症例で経過をみると,トランスアミナーゼ値とトリプシン値の変動はほぼ一致していた.腎静脈血と下大静脈血での血清トリプシン値を測定したが,一定の関係は認められなかった.しかし慢性腎不全症例では血清トリプシン値が著明な高値を示し,血中トリプシンの除去に腎が重要であることが示唆された.
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