≪変性疾患の治療に向けて≫ アルツハイマー型痴呆の研究最前線—その発症機序はどこまでわかったか
2005
「アルツハイマー病(AD)発症の原因はβアミロイド(Aβ)オリゴマーである」というアミロイド・カスケード仮説が受け入れられるようになってきた.一方,Aβワクチン療法の症例報告では神経原線維変化(neurofibrillary tangle:NFT)が減少しなかったことが明らかとなり,ワクチン開始時期の重要性が示唆されたが,同時に,老人斑を除去しても効果がない可能性が出てきた.今後は,神経原線維変化形成過程,グリコーゲンシンターゼキナーゼ調節機構,蛋白質分解系などが関与する複合的な分子機構として AD 発症機序を理解することが重要であろう.
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