2000년대 일본사회 저항적 목소리의 ‘재생’과 문예지 『전야(前夜)』-재일사회와 일본사회 사상적 문화 교류의 맥락에서-

2021 
本稿は在日社会と日本社会の文化交流の様相を俯瞰し、文芸誌『前夜』の創刊を進めた時代状況と雑誌の全般的な志向を考察したものである。 1990年代を経て、日本社会は急速に右傾化している。偏ったメディア環境や政治地形は、ネット右翼の誕生のような現象を生み出し、日本の少数者にとって、脅威的な環境を造成しているといえよう。殊に、日本政府の「国民国家の再編成」への欲望は、在日朝鮮人、沖縄人、女性、外国人労働者に対する大衆の嫌悪感情をあおる要因となっている。このような雰囲気に抗し、2004年、「文化による抵抗」を標榜し、一つの雑誌が登場する。日本国内の進歩勢力が連帯して「領域を横断する批評」を実験した『前夜』がそれである。雑誌の構成員にとって、2000年代の日本は、その昔、社会主義革命を夢見た人々の前に置かれていた、帝国主義の姿とあまり変わらなかった。「国民国家」の源流に対する彼らの執拗な追跡は、日本の厳酷な現実が歴史的省察なしに、再び繰り返されているという診断によるものであった。『前夜』が発信した抵抗的な声が現代日本社会にどの程度影響を及ぼしたかは、長い時間が経った今でも明瞭ではない。が、2000年代の初めに彼らが投げかけた叫びは、日本社会が直面している数多くの矛盾に対する確な異議申し立てであり、その意味で日本のメディア史または文化史の片隅に、鮮明な足跡を残したという事実は否めないといえよう。
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