A CASE OF PERINEAL HERNIA AFTER A LAPAROSCOPIC ABDOMINOPERINEAL RESECTION

2009 
症例は73歳,女性.下部直腸癌の診断にて,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.最終病期はMP,N0,M0のStageIであった.術後,会陰創からの浸出液が多かったが,徐々に改善し,術後27日目に退院された.退院後も会陰部痛が続いたため,術後5カ月目に骨盤MRIを施行したところ,骨盤底部に小腸瘤を認め,続発性の会陰ヘルニアと診断された.会陰部の痛みと不快感が強く,術後6カ月目に会陰ヘルニアに対し,開腹下にメッシュ留置による根治術を施行した.現在,ヘルニアの再発は認めていない.会陰ヘルニアには続発性と原発性があり,そのほとんどは腹会陰式直腸切断術や骨盤内臓全摘術後に発生する続発性会陰ヘルニアである.しかし腹腔鏡下手術後の会陰ヘルニアの報告は現在のところ自験例を含めて2例のみであり,腹腔鏡手術の増加に伴い症例数が増加すれば,その対応方法を考える必要がある.
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