A CASE OF TAKOTSUBO CARDIOMYOPATHY AFTER SURGERY FOR ESOPHAGEAL CANCER

2010 
症例は65歳,男性.胸部食道癌の診断で開胸食道切除術,胸腹2領域リンパ節郭清を受けた.術前の心機能検査で十分な耐術能があると判断されていた.術後経過良好であったが,術後第2病日,急激な呼吸状態悪化を認め,心電図検査でV3~V6のST上昇,超音波検査では左室の広範な壁運動低下を認めた.左室体部は嚢状の拡張があり,対照的に心基部の過収縮を認め,たこつぼ型心筋症の特徴的な超音波像であると思われた.冠動脈造影検査にて虚血性心疾患を否定したのち,心不全治療を行い,厳重に経過観察を行ったところ,第7病日にはSTは正常化し,超音波検査でも心収縮能は正常化した.たこつぼ型心筋症の発症誘引として,消化器外科手術は重要であるが,食道癌術後に発症した報告は少ない.今回われわれは食道切除術後にたこつぼ型心筋症を発症した1例を経験したため報告する.
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