Treatment of laryngeal cancer in our Department

喉頭癌は頭頸部癌の中でも頻度が高く，治療成績の報告も多数存在し，治療方法，成績に関してもある程度一定している。しかし，化学放射線同時併用療法が広く行われるようになり，T2，T3症例の喉頭温存率には施設間差が存在している。当科では臓器および機能温存と根治を目指し，進行癌に対し化学放射線同時併用療法を行っている。今回我々は，2005年4月から2008年12月までに当科で治療を行った喉頭癌35例について検討したので報告する。結果として累積生存率はStage Iで100%，IIは100%，IIIは83.3%，IVは57.1%であった。化学放射線同時併用療法（S-1，Nedaplatin/放射線同時併用療法，以下SN療法）のComplete Response（以下CR）率は82.4%であった。SN療法後の喉頭温存率は94.1%であった。