擦過細胞材料を用いた女性器におけるHPV (Human Papillomavirus) 感染のDNA診断

1993 
HPV感染と癌化との関係を臨床的に解明する目的で, われわれはDysplasia (CIN; cervical intraepithelial neoplasia) の症例を外来でfollow upしている.ヒトパピローマウイルス (HPV) の検出には分子生物学的手法の一つであるSouthern blot hybridization法を用いている.病変部を長期観察するために, 組織生検は初回以降行わず, そのため剥離細胞を採取し, DNA抽出を行っている.CIN I, IIでは, HPVのタイプに多様性が認められ, CINIIIになるとHPV16型が優勢となる.子宮頸癌では, 扁平上皮癌でHPV16型が優勢であり, 腺癌ではHPV18型が優勢であった.Southern blot hybridization法を中心に述べる.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    1
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []