Optics between Two Polymeric Micro Convex Lens Arrays.
1996
ポリメタクリル酸メチルを素材とした微小な口径 (0.23mm) の凸レンズアレイを作製し, 2枚を重ね合わせ, その間の光学を調べた. 第一面の個々のレンズの中には物体の倒立像がほぼ同じように結ばれた. これに第二面を重ねると, レンズアレイ間のレンズピッチが同じ場合は映像は発現しなかったが, 異なる場合は第一面の無数の倒立像が第二面で1個の映像にまとめ上げられた, 映像は, 第一面のレンズピッチが第二面のレンズピッチよりも大きい場合は直立像で, 逆の場合は倒立像で発現した. 第一面を固定し, 第二面を回転すると, 回転角度の増大につれ, 直立像は回転方向に横転しながら縮小し, 倒立像は回転方向とは逆の方向に立ち上がりながら縮小した. いずれの映像も, 第一面のレンズの倒立像のピッチと第二面のレンズのピッチとのモアレ縞で構成された模様の中に1個ずつ発現した. これらの映像の発現機構が詳細に検討された.
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