Blood access intervention therapy using Gadoteridol for a patient with iodine allergy
2004
近年, 内シャント血管狭窄や閉塞症例に対する血管内治療の有用性が報告されその治療の主流になりつつある. 一般的にはその際の画像検査および治療には非イオン系ヨード造影剤を用いた血管造影検査が施行されている. しかし, ヨード造影剤はイオン性非イオン性に限らず, ヨードアレルギー患者に対して使用すると重篤な合併症を引き起こすことになる. このような症例に対しては, 体表あるいは血管内の超音波検査や, 陰影造影剤である炭酸ガスを用いたDigital Subtraction Angiography (DSA), またはMagnetic Resonance Imaging (MRI) を代用するしかなかった. しかしヨード造影剤を使用したDSA検査で得られる良好な空間分解能と同様の画像を, 安全にかつ手軽に得ることは難しかった.そこでわれわれはヨード禁忌の3症例, 計7回のblood access intervention therapy (BAIVT) に際し, MRI造影検査で用いられるガドリニウム造影剤 (Gd剤) を用いてDSAを施行した. 既報告の基礎検討ではヨード造影剤の5倍希釈溶液と, Gd剤の原液がほぼ同等のコントラストが得られると報告されており, 本施行にあたってはGd剤原液を用いて行い, 全例に特に副作用なく良好な画像を得た. Gd剤の総使用量はMR使用時より多い傾向にあった.このようにGd剤の造影効果はヨード剤に比し明らかに劣るため, 使用にあたってはDSA装置の使用が原則であるが, ヨードアレルギーがあるために内シャント血管内治療が躊躇されている症例には有効な手段と考えられた.
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