【Part.4 異常呼吸パターンを意識した呼吸アセスメント】 <4>症例展開 異常な呼吸様式評価の実際

2021 
フィジカルアセスメントを的確に行うには呼吸様式の評価が不可欠です。呼吸様式の評価は数値では行えないので客観性を失いやすく、誰にでもわかるように伝えるには適切な言語の選択と表現が必要です。「荒い」「穏やか」「大きい」「小さい」「うるさい」「静か」「吸えない」「はけない」などといった形容と解剖学的部位や医学用語を駆使してわかりやすく人に伝え、共有できるように多くの観察経験を積んでわかりやすく表現できるようになっていただきたいと思います。多種多様な呼吸様式の中でも典型的な異常呼吸には名前がついていますので、その特徴をしっかり捉え、発見できるようになることが重要です。そして異常呼吸ごとに原理を考えて、なぜそのような胸の動きになるのかを考えることができると、呼吸の評価能力は飛躍的に向上します。原因を特定することができなければ、異常呼吸を捉えても効果的なケアや対処が行えません。本稿ではシーソー呼吸を取り上げ、同じ様式でも原因の異なる異常呼吸をテーマに気道・呼吸状態の評価のコツを展開します。
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