A Case of Multiple Gastric Carcinoids.

2000 
高ガストリン血症, A型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドの1例を経験した. 症例は49歳の女性.上部消化管内視鏡検査にて胃体部に多発する小隆起性病変を認め, 生検にてカルチノイドと診断された. 明らかなカルチノイド症状は認めず, 血中ガストリンは2,670pg/mlと高値を示した. 多発性胃カルチノイドの診断で内視鏡切除施行し, 病理学的検索で病巣が粘膜下層まで浸潤していたので, 胃全摘・リンパ節郭清 (D1+α)を行った. 切除標本上A型胃炎を伴った多発するECMとカルチノイド(sm, n0)が確認された. 術後血中ガストリン値は正常となった. 高ガストリン血症, A型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドに対する治療は, 微小病変でもリンパ節転移や遠隔転移がみられること, 残胃にカルチノイドが遺残することを考慮すると, リンパ節郭清を伴った胃全摘術を施行すべきと考えられた.
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