Determinants of Volunteering based on a Theory of Volunteer Opportunity

2008 
ボランティア参加を促進するために,ボランティアの参加動機に関する関心が高まっている。ボランティアの参加は,合理的選択理論(Rational choice theory)によって説明されることが多いが,理論的予測は実証結果と必ずしも一致してこなかった。本研究では,ボランティア参加の動機について合理的選択理論とは異なるボランティア機会理論を提案し,これをWEB調査を用いて検証した。この理論では,機会に触れることがボランティア参加をもたらすと仮定した。 ボランティア参加に関する要因を解析したところ,関心事の多さや地域や特定の活動に関係する個別的な情報などの参加機会に関係する要因が正に有意であるなど,この理論に基づく仮説が支持された。また利己的動機に関係する要因は,有意でないか負に有意であり,経済モデルは支持されなかった。 以上から,ボランティア参加が参加機会の多さに関係することが明らかとなり,ボランティア機会理論の可能性が示された。今後,ボランティア機会理論の展開が期待される。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []